技術が「伝わらない」悲劇を終わらせる方法──口下手な職人社長がAIで“言葉の魔力”を手に入れ、受注率を倍増させた実践ガイド

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現場で汗を流し、見えないところまで丁寧に施工する社長ほど悔しい思いをしている──そんな声を私は何度も聞いてきました。優れた断熱、堅牢な基礎、緻密な仕上げ。あなたの会社が持つ「技術」は確かなのに、なぜか受注につながらない。相見積で口の上手い業者に負ける。見えないところを評価されない。顧客の信頼をつかめない。

この状況は、「技術が届かない」だけでなく、「存在しない」と同義になってしまいます。お客様は壁の中の断熱材や基礎の鉄筋を直接見ることはできません。見ているのは、あなたの言葉だけ。では、どうすれば職人の誇りと技術が正しく伝わるのか──本記事では、具体的な手順とテンプレート、実践事例を通じて、AIを「言葉の魔法使い」に変える方法をお伝えします。

目次

この記事の構成

  1. 第1章:なぜ“伝わらない”のか(原因分析)
  2. 第2章:AI翻訳で受注率が倍増した事例(B社長の逆転劇)
  3. 第3章:AIで作った言葉は心がない?誤解と真実
  4. 第4章:職人社長が今日から使える「もしもしAI」実務テンプレート
  5. 第5章:現場で回すための運用設計とよくある落とし穴
  6. FAQ(よくある質問)

第1章:なぜ言葉が伝わらないのか(原因分析)

端的に言うと「専門用語をそのまま投げている」ことが最大の原因です。現場で使う言葉、業界で通じる指標、技術的なスペック──これらは同業者には価値ですが、一般の顧客にとってはノイズにしかなりません。

例えば、こんな説明をしていませんか?

「うちはC値0.5以下を保証しています。第一種換気の効率を上げるためにも重要なんです。」

同業者や技術者なら「すごい」と感じる表現です。しかし30代の奥様や一般の施主は「C値?第一種換気?」で頭がフリーズします。理解できない言葉は評価に結びつかないため、結果として「技術が存在しない」ように扱われます。

伝わる言葉は「感情」に訴える

人は数字やスペックよりも、自分の生活・感情に直結する表現に反応します。たとえば先ほどのC値の説明をこう変えるだけで効果は劇的に変わります。

「私たちはテープ張りに丸2日かけます。なぜならその隙間が家族の寿命を縮める病原菌の侵入口になり得るからです。C値0.5という数字は、あなたの家族の健康を守るための“診断書”のようなものです。」

「診断書」「家族の寿命」という言葉で、一気に生活者の感情に結びつきます。スペック→ベネフィット(利益)への変換。これが、技術を価値に変える第一歩です。

第2章:事例——AI翻訳で人生が変わった地方工務店のB社長

ここで一つの実話を紹介します。B社長(50代)。腕は確か、現場を大切にする職人でしたが、プレゼンは極端に苦手。お客様にうまく伝えられず、相見積で価格競争に負けることが常でした。受注率は30%前後。

ある日、私はB社長にこう提案しました。「AIに、あなたがこのお客様をどうしても幸せにしたい理由を語ってみてください」と。

B社長は口を開きました。

「今回のお客さんは冷え性で辛そうなんだ。だから床下の断熱を二重にしてあげたい。」

しゃべりはぎこちなく、とつとつとした口調。しかし、その言葉の中には強い“想い”がありました。AIはその声の抑揚と語彙から「核となる感情」「解決すべき顧客の痛み」を瞬時に読み取り、商談台本を作成しました。

AIが作った商談台本の一例(抜粋)

「奥様がキッチンに立つとき、足元からポカポカと温まる家にします。床下には『見えない毛布』を二重に敷き、冷気をシャットアウトします。だから朝の冷たさや、夕方の足の冷えから解放されます。私たちはあなたの毎日を温める仕事がしたいのです。」

この台本でB社長が商談に臨むと、奥様の目に涙が浮かび、価格の話は出ませんでした。即決。受注率は30%から70%へと倍増しました。

なぜこれほどの差が出たのか?

  • 言葉が「生活のイメージ」に落とし込まれた(抽象→具体)
  • 社長の“想い”が正しく伝わった(感情の可視化)
  • 価格議論をする前に価値で納得させた

このケースは特別な才能の話ではありません。正しい「翻訳」──技術→感情→言葉──のルールを当てはめただけです。AIはその翻訳を高速で行うツールでした。

第3章:AIで作った文章は“心がない”という誤解

「AIが書いた言葉は心がこもっていない」と感じる経営者は少なくありません。しかし重要なのは、言葉の出どころです。感動を生んだ言葉の「マグマ」はB社長の中にありました。AIはそれを掘り起こし、磨き上げただけです。

AIを“お化粧”と捉えるのではなく、“覚醒器”や“翻訳機”として使うイメージのほうが正確です。あなたの想いを言語化し、生活者が心を動かす形で提示する──それが本質です。

AIの役割:作るのではなく、引き出す

AIは以下のように利用します:

  • 言葉を発しにくい社長の「生の声」を受け取り、構造化する
  • 専門用語を顧客視点の表現へ変換する
  • 商談、チラシ、Web、動画シナリオなどメディア別に最適化する

つまり、AIは「嘘」を作るわけではありません。あなたが、本気で相手を想うときに出る“熱”を、顧客にわかる言葉にする道具です。

第4章:職人社長が今日から使える「もしもしAI」実務テンプレート

ここからは実務的な手順とテンプレートを紹介します。口下手でも実践できるように、極力シンプルかつ再現性の高い設計にしました。

STEP 0:準備(所要時間 5分)

  1. スマホの録音アプリを用意する(ボイスメモでOK)
  2. 顧客の「困っていること」を一言で書き出す(例:奥様の冷え性)
  3. あなたがその顧客を幸せにしたい理由を30秒で話す準備

STEP 1:想いを録音する(所要時間 1〜3分)

顧客の前で緊張するのは当然です。まずは社内や車内で、顧客の状況と自分が何をしてあげたいかを声で語ってください。ポイントは「専門用語を使わずに感情で語る」こと。下のテンプレを参考に、スマホで録音しましょう。

(例)「この奥様は冷え性で、キッチンに立つのが辛そうでした。だから床下の断熱を二重にして、朝晩の冷えをなくしてあげたい。私たちは見えないところこそ丁寧に、家族の健康を守る施工をしたいんです。」

STEP 2:AIに投げる(所要時間 数十秒〜1分)

録音をそのままAIに渡すか(音声入力)、音声を書き起こしてテキストで投げます。プロンプト(依頼文)は以下のテンプレを使ってください。

(プロンプトテンプレ)
以下は職人社長の生の声です。顧客(主に30〜50代の主婦・家族)が理解し、感動する言葉に「翻訳」してください。専門用語は使わず、生活の具体的なイメージ(朝・夜・子ども・健康)に結びつけてください。また、商談の最後に使える「一文のクロージング」を作成してください。

【原文】
(ここに録音の書き起こしを貼る)

出力は以下の形式で:
1)顧客向けの説明(200〜300字)
2)商談で使う台本(50〜100字)
3)SNS用の短いキャッチ(30字以内)

AIは上の指示に従い、即座に「翻訳」してくれます。

STEP 3:商談で話す(所要時間 数分)

AIが作った台本をそのまま暗記する必要はありません。ポイントは「感情の核」を押さえて、自然に語ることです。以下は使えるフォーマットです。

「私たちは、お客様の朝晩の冷たさをなくすために、床下に見えない毛布を二重に敷きます。ですから、キッチンでの手元の冷えや夜の寒さから家族を守れます。これが私たちができる『温かさの約束』です。」

この構造はどのテーマにも応用できます(断熱→健康、耐震→家族の安全、防水→財産保護)。

STEP 4:フィードバックと反復(OJT)

商談後は必ず何が刺さったか、顧客の反応を記録してください。うまくいった表現はテンプレ化し、チームで共有します。AIはこの履歴を取り込み、さらに精度の高い台本を作れます。

すぐ使えるフレーズ集(テーマ別)

  • 断熱: 「見えない毛布で、足元から家中を包みます」
  • 気密: 「診断書のような数値で、健康を守ります」
  • 耐震: 「家族の笑顔を守るための堅牢な骨組みです」
  • 防水: 「将来の後悔を防ぐための目に見えない備えです」

第5章:現場で回すための運用設計と落とし穴

AI導入は魔法ではありません。現場で継続的に使い続けるために考えるべきポイントを解説します。

1)社長の原声を残すこと(信頼の源)

AIは社長の「生の声」を基に言葉を作ると最も効果を発揮します。なるべく録音した原音を残し、AIに渡すワークフローを決めましょう。

2)テンプレをチームで共有する

一人だけが得をする仕組みでは続きません。成功した台本は社内テンプレート化し、営業・現場・事務が共通の言葉を使えるようにします。

3)過度にAI任せにしない

AIの出力をそのままコピペするのではなく、必ず社長の言い回しや地域特性を加えて調整してください。地域の言葉や気候、文化は顧客の共感に直結します。

4)法的・倫理的チェック

断言できない表現や保証に関わる記述は弁護士や社内ルールでチェックを。AIが作る言葉は説得力がありますが、事実に反する表現は信頼を失います。

5)計測する(KPI)

導入前後で以下を計測しましょう:

  • 商談から受注までの合意率(受注率)
  • 商談時間
  • 単価の平均(価格競争からの脱却度合い)
  • 顧客満足度(簡易アンケート)

定量的に効果を確認することで、社内合意を取りやすくなります。

スライド:実録・口下手なB社長 受注率倍増の物語のタイトル画面

実践テンプレート:商談の流れ(30分で使える)

  1. 導入(3分) — 今回の課題をあなたの言葉で繰り返す(安心感の創出)
  2. 共感(5分) — 生活の困りごとに共感する一言(感情に触れる)
  3. 技術の説明(7分) — 専門用語は避け、具体的イメージで説明
  4. 提案(10分) — 「どのように家が変わるか」を生活イメージで提示
  5. クロージング(5分) — 「今決めていただければ」ではなく「この家族の毎日をこう変えます」と価値で締める

クロージングの一例:

「私たちは目に見えない部分に時間をかけ、あなたと家族の毎日を守ります。これが私たちの責任です。ぜひ、私たちにその責任を任せさせてください。」

よくある反論とその対処法

反論1:AIを使うのは時間の無駄では?

初期の仕組み作りに時間を使えば、商談一回あたりの効果は確実に上がります。B社長の例のように、受注率が倍になれば短期間で投資回収が可能です。

反論2:本当にお客様は感動するのか?

感動は「共感」から生まれます。AIは共感を引き出す表現を作るだけでなく、社長の本気の想いを正しく組み立てます。結果的に価格競争を越えた価値訴求が可能になります。

反論3:専門的な証明はどうする?

技術的証拠(数値、保証、工法)は別枠で用意し、顧客の疑問が出たときに提示します。最初からスペックで語るのではなく、価値の提示→証拠の提示の順にするのがポイントです。

まとめ:技術×言葉×AIで無敵になる

職人社長の強みは「技術」と「想い」です。AIはその二つを結びつけ、「生活者に刺さる言葉」に翻訳するツールに過ぎません。しかし、この翻訳こそが受注を左右します。今回紹介したステップを実践すれば、あなたの技術は正当に評価され、価格競争から脱却できるはずです。

今すぐできるアクションは三つだけ:

  • 今日、スマホで1分間だけあなたの想いを録音する
  • その録音をAIに渡して「生活用の言葉」に変換する
  • 次の商談でその台本を使って話す

これが習慣化すれば、会社の言葉(=ブランド)は自然と磨かれていきます。口下手な職人社長こそ、AIを使って世界にあなたの哲学を届けてください。

次は、あなたの番です。AIに想いをぶつけてみませんか?(CTAスライド)

FAQ(よくある質問)

AIに文章を書かせると「心がない」と感じます。どうすればいいですか?

AIは社長の「想い」を写し取る道具です。心を感じさせるには、まず社長自身がなぜその仕事をするのかを短く語ること(30〜60秒)が重要です。その録音をAIに渡すと、感情の核を保ったまま顧客に刺さる言葉に変換できます。

専門用語を使わずに技術の価値を伝えるコツは?

スペックを「生活上のベネフィット」に直結させること。数値は後出しで、まずは「今の生活がどう変わるか」を伝える。例:「C値0.5」→「家族の健康を守る診断書」のようにメタファーを使うと伝わりやすいです。

受注率はどれくらい改善しますか?

事例によって差はありますが、B社長のケースでは30%→70%に伸びました。重要なのは、言葉の組み立て方を体系化し継続的に使うこと。初期は小さな改善が続き、蓄積で大きく跳ねます。

どのAIツールを使えば良いですか?

音声認識(自動書き起こし)とテキスト生成の機能があれば十分です。商用レベルで運用するなら、企業向けプラットフォームの導入検討をおすすめします。ただし最重要はツール選びよりも「素材(社長の生の声)」です。

忙しくて録音・編集の時間が取れない場合は?

まずは1分。商談前の車の中や昼休みなどスキマで行える簡易ワークフローを作り、スタッフに録音・AI投入を任せましょう。テンプレート化により手間は大幅に減ります。

最後に──現場での言葉が、会社の未来を変える

技術はあなたの会社の核です。しかし、それが顧客に届かなければ、宝の持ち腐れになります。AIは特別な才能や高価な制作チームを持たない中小企業でも、効果的に言葉を整え、顧客の心を動かせる強力な武器です。

今日、スマホ一つであなたの想いを録音してください。AIはその想いを磨き、商談で使える言葉に変えてくれます。そして、その言葉で受注率が上がり、価格競争から脱却できたとき、あなたは技術者としてだけでなく、ブランドの創り手としての新しい一歩を踏み出せるはずです。

行動の提案:今すぐ1分間、あなたの想いを声に出して録音してみてください。それが、未来を変える第一歩です。

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