
「WEB集客の重要性は分かっている。でも、とにかく時間がないんだ!」
多くの中小建築会社の社長が口にする切実な言葉です。しかし、その「忙しさ」を理由に情報発信を後回しにすることが、会社の未来からどれほど巨大な資産を奪っているか、あなたはご存知でしょうか?
本記事では、現役社長でありマーケティング実務家の稲葉高志氏とナビゲーターの結衣さんが語る「忙しい」という言葉の裏に潜む恐ろしい経営リスクと、それを乗り越えるためのマインドセット変革について深く掘り下げます。忙しい社長が静かに失い続けている“3つの未来資産”とは何か?そして、どうすればその損失を回避し、会社の未来を創造できるのか?を解説していきます。
目次
- はじめに:忙しい社長が抱える最大の敵とは?
- なぜ社長は「忙しい」ことに満足してしまうのか?
- 情報発信を後回しにすることで失っている3つの未来資産
- 忙しい社長が失っているものの大きさを理解する
- どうすればいいのか?マインドセットの変革が鍵
- まとめ:忙しい社長が未来を創るための3つのポイント
- よくある質問(FAQ)
- 関連リンク・おすすめ情報
- おわりに:未来を作るのは「今」の決断
はじめに:忙しい社長が抱える最大の敵とは?
前回のエピソード6では、WEB集客で社長が最初にぶつかる3つの壁とその突破策を紹介しました。多くの社長がそこから第一歩を踏み出せるようになったのは確かです。しかし、決意を固めた社長の前に立ちはだかる最も身近で厄介な、最後の敵が存在します。それがまさに「忙しい」という名の社長自身の日常です。
やるべきことはわかっていても、「今はとにかく時間がないんだ」という言葉が決意を先延ばしに変えてしまう。これが一番の問題なのです。今回は、その「忙しさ」という言葉の裏に潜む恐ろしい経営リスクに深く切り込みます。
なぜ社長は「忙しい」ことに満足してしまうのか?
「忙しい」という状態は、多くの経営者にとって一種の麻薬のようなものです。汗水たらして現場を走り回り、深夜までデスクワークに追われる。その一日の終わりには、「今日も会社のために全力で働いた」という確かな充実感が得られます。勤勉な社長ほどこの感覚は強いでしょう。
しかし、ここで一度冷静になりましょう。その「忙しさ」の中身を分解してみると、本当に社長にしかできない仕事なのか?という問いを自分に投げかける必要があります。
- 職人への指示出し
- 材料の発注
- 請求書の作成
これらは会社運営に欠かせない重要な作業ですが、会社の5年後、10年後の未来を作り出す経営者本来の仕事とは性質が異なります。多くの社長が「忙しい」という言葉で、未来を考えることから逃げてしまっているかもしれません。
情報発信を後回しにすることで失っている3つの未来資産
「忙しい」を理由に情報発信を後回しにすると、社長が静かに失い続けている未来資産が3つあります。
1. 未来の優良顧客との出会い
あなたが目の前の作業に追われているその瞬間も、未来の顧客はスマートフォンを片手に、信頼できる工務店を探しています。しかし、あなたの会社名は検索結果に表示されません。彼らは知らないうちに、熱心に情報発信を続ける競合他社と出会い、関係を築き契約していきます。
失っているのは単なる今日の売上ではありません。5年後、10年後にあなたの会社を支えてくれるはずだった最高の優良顧客との出会いの機会そのものを永遠に失い続けているのです。
2. 未来の右腕となる人材
人手不足が深刻化する現代において、会社の未来を左右するのは優秀な人材です。意欲ある若い世代は、会社のホームページやSNSを隅々までチェックし、「この社長の下で誇りを持って働けるか」を吟味しています。
情報発信を怠れば、彼らに会社の魅力は伝わりません。むしろ「未来への投資をしない古い体質の会社」といったネガティブな印象を与えかねません。
失っているのは明日の職人や現場監督ではなく、5年後、10年後に会社の未来を共に背負ってくれるかけがえのない人材との出会いのチャンスです。
3. 未来の新しいビジネスチャンス
情報発信は単に顧客や人材を集めるだけのものではありません。あなたの会社の可能性を広げる未知のビジネスチャンスを引き寄せる強力な磁石でもあります。
- あなたのブログ記事を読んだ異業種の経営者からの協業提案
- あなたのYouTube動画を見た遠方の設計事務所からの特別プロジェクト参加依頼
忙しさにかまけて情報発信を止めている間に、これらの無限の可能性はあなたの知らないところで生まれ、そして消えていっているのです。
忙しい社長が失っているものの大きさを理解する
未来の顧客、社員、そしてビジネスチャンス。これらを「忙しい」という一言で失い続けている現実は、非常に恐ろしいことです。しかし、この問題の根本は「時間がない」のではなく、社長自身が無意識のうちに情報発信という未来への投資の優先順位を低く設定していることにあります。
つまり、忙しいことに満足しながらも、未来を作るための最重要業務を後回しにしてしまっているのです。
どうすればいいのか?マインドセットの変革が鍵
では、私たちはどうすればいいのでしょうか?答えはたった一つ、社長であるあなたのマインドセットを変革すること。
情報発信は「手が空いた時にやる作業」ではありません。会社の未来をつくるための最優先業務の一つだと、今日この瞬間に心の底から決めることが必要です。
そして、週に1回、いやまずは月に1回でも良いので、たった2時間だけでも未来をつくるための時間を、誰にも邪魔されない形で強制的にスケジュールに組み込みましょう。
そのたった2時間が、失い続けてきた未来の資産を取り戻す反撃の狼煙となります。優先順位を変え、時間を作ることができれば、未来は変わり始めるのです。
まとめ:忙しい社長が未来を創るための3つのポイント
- 忙しさの正体を見極める
目の前の作業が本当に社長にしかできない仕事なのかを冷静に分析する。 - 未来資産の重要性を理解する
未来の優良顧客、右腕となる人材、そして新しいビジネスチャンスを失うリスクを認識する。 - マインドセットを変革し、情報発信を最優先にする
情報発信は未来をつくる最優先業務であると認識し、強制的に時間を確保する。
この3つのポイントを意識して行動を変えれば、あなたの会社の未来は確実に明るくなります。忙しいことに満足して立ち止まるのではなく、未来を見据えた経営者としての一歩を踏み出しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: 忙しい中でどうやって情報発信の時間を作ればいいですか?
A1: まずは週に1回、あるいは月に1回で構いません。たった2時間を誰にも邪魔されない時間としてスケジュールに組み込みましょう。優先順位を変えることが大切です。
Q2: 情報発信は具体的に何をすれば良いですか?
A2: ブログ記事の執筆やSNS投稿、YouTube動画の制作などがあります。最初は小さなステップから始め、徐々にコンテンツの質と量を増やすことが効果的です。
Q3: 情報発信を外注することは可能ですか?
A3: 可能です。専門のサービスを活用して、社長の負担を軽減しながらも質の高い情報発信を実現する方法があります。重要なのは戦略的な発信計画を持つことです。
Q4: 情報発信が苦手で何から始めれば良いか分かりません。
A4: まずは自社の強みや得意分野、顧客のニーズを整理し、それに基づくテーマを決めることから始めましょう。簡単な内容から発信を始め、徐々に改善していくことが大切です。
Q5: どのくらいの期間で効果が見え始めますか?
A5: 情報発信は継続が鍵です。最低でも3ヶ月から半年程度続けることで、検索エンジンの評価や顧客の認知度が向上し始めます。焦らず長期的な視点で取り組みましょう。
関連リンク・おすすめ情報
- より詳しい解説を含むブログ記事(Note)
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おわりに:未来を作るのは「今」の決断
忙しい日々の中でつい後回しにしてしまいがちな情報発信。しかし、その先延ばしが会社の未来を蝕み、貴重な資産を静かに失わせています。
これからは、忙しさに流されるのではなく、未来を創るための最優先業務として情報発信を位置づけ、行動に移すことが求められています。
あなたの会社の未来を左右するのは、今日のあなたの決断です。ぜひこの記事が、忙しい社長の皆さまのマインドセットを変革し、新しい一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
また次回のエピソードでは、「ライバルは水面下で何をしているのか?」というテーマで、競合他社が実践している効果的な集客テクニックとその対策について深掘りします。お楽しみに!
それでは、あなたの会社の未来を変える戦場でお会いしましょう。